GDP 2004 8 14

 8月13日の株式市場は、「GDPショック」で、急落しました。
実際に発表された数字が、事前の予想よりも悪かったからです。
 しかし、私は、特に、GDPについて悲観することはないと思います。
今回の数字はともかく、今後の数字は、それほど期待できないからです。
つまり、当てにならなくなると考えているからです。
 少子高齢化社会では、少数の勝ち組と多数の負け組に分かれていく傾向があります。
ですから、こういう社会では、こうしたマクロ的な数字は当てにならなくなるのです。
こういう場合は、個別の企業の業績を見ながら判断していくことになります。
 少子高齢化社会では、個人消費は当てになりません。
こういう社会では、人口の規模は変わりませんが、人口の中身が変わります。
つまり、若者が減少し、高齢者が増加します。
 若者は、活発な消費活動をしますが、
高齢者は、消費活動が低調です。
 これは、高齢者が倹約家だからというわけではありません。
人間というものは、年を取れば取るほど、保守的になり、慎重になるからです。
また、年を取れば取るほど、新しいものに対する関心が減少していきます。
当然、消費に対しても、慎重になります。
 こうした「高齢者主導の消費社会」では、
少し高くても品質のよいものが売れるでしょう。
あるいは、ブランドが確立した商品を買うでしょう。
 つまり、こうした社会では、全員が勝てる社会ではないのです。
やはり、少数の勝ち組と多数の負け組に分かれていく傾向があります。
 まだ、日本は、人口増加社会の余韻があるのです。
人口増加社会では、大部分が勝ち組で、負け組は少数です。
このような場合は、マクロ的な統計は高くなります。
 今後の社会が、人口減少によって、
少数の勝ち組と多数の負け組に分かれていくならば、
マクロ的な数字ではなく、
個別の企業の業績を見ながら判断していくことになります。
 まだ、日本は人口減少社会にはなっていませんが、
やはり、減少していくパイを奪い合うことになります。
若者という活発な消費者が減少していくからです。
 まだ、みんな、「少子高齢化社会における投資行動」に慣れていないから、
少しGDPが悪いと、あわててしまうのです。
いまだに、みんなの気持ちは、「人口増加社会おける投資行動」のままです。
 難しいことを長々と書きましたが、
要するに、勝ち組企業に投資していけばよいということです。




























































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